過敏性腸症候群の鍼灸治療

過敏性腸症候群(IBS)

緊張したときなどストレスがかかった時に、腹痛や下痢などの症状が出てしまい、トイレにいくと楽になるというのが代表的な症状です。病院で内視鏡等の検査を受けても異常がみつかりません。

主に、ガス型、便秘型、下痢型、下痢便秘交替型、があります。

細かな症状をあげると、兎の糞のようなコロコロ便、繰り返す下痢、腹部不快感、腹痛、腹鳴、腹部膨満感などや多汗を伴う方もおられます。この病気が原因で、人前に出られなくなり学校や職場に行けなくなってしまう人もいます。数年前にやっとCMで宣伝されるようになりましたが、以前は腹痛や下痢などは誰でも起こし得る症状であるがために、周囲から理解の得られにくい病気でした。

上記で分類を書きましたが、過敏性腸症候群の分類として使われるROMEⅢ基準では、便の形状から便秘型、下痢型、混合型(下痢便秘交替型)、分類不能型となります。ここではあえてガス型という分類を入れました。それは来院される方にガス症状を主訴とする方が多いからです。

ガス型では、

  • 匂いが自然にもれる
  • おしりが熱くなる
  • おならが漏れる
  • お腹がはる
  • お腹が鳴る

など症状がみられます。特に10代~20代の若い人に多くみられます。周りに話しても気のせいだと言われてしまったり、理解してもらえないと思いずっと症状のことを隠している方もいます。

このような症状をおこす原因の一つとして考えられているのが自律神経失調です。腸の動きには自律神経が大きく関わっています。鍼灸治療では自律神経を整えることをおこない、症状改善を目指します。また、当院ではスーパーライザーによる星状神経節ブロック(SGB)を併用し、自律神経調節を行っていきます。
口で言うのは簡単なのですが、自律神経を調節するのはすごく時間がかかることもあります。早い方では数か月、長いと年単位になる場合もあります。ただ、一度卒業(改善)された方で戻ってくる方はほぼいません。しっかり改善できるまで根気よく治療を続けていく必要があります。

まずはしっかりお話をきき、納得頂いたうえで治療を行っていきます。日常生活で困っていることなどもともに改善方法を探しながら、治療を頑張って頂けたらと思います。

治療代

●5000円 ●学生:4000円 (初診料別途1500円)

過敏性腸症候群の症例報告

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