婦人科の鍼灸治療

月経異常

無月経、月経過多、稀発月経、月経困難症など月経異常には様々症状があり、原因も様々です。

具体的には、ホルモン剤を使用しないと生理が来ない方、子宮筋腫や内膜症が原因の月経痛、月経量の増加、多嚢胞性卵巣(PCOS)による月経不順、月経前の痛みやイライラなどで来院されます。治療は自律神経調節、子宮の収縮促進(速やかに生理が終わるように)、などを目的におこなっていきます。
月経痛に関しては早く効果が見られる方も多いですが、無月経に関しては治療にとても時間がかかります。将来妊娠を考えている方は特に、自力で生理が来るように鍼灸治療を頑張ってみて頂きたいと思います。

治療代

●5000円 ●学生:4000円 (初診料別途1500円)

産科の鍼灸治療

逆子(骨盤位)の治療

当院では逆子さん(骨盤位)の治療を行っています。胎児心音ドップラーを使用しお子さんの位置を確かめてから治療を行います。
詳しくは→コチラをご覧ください。

産後のケア

以前の職場が提携していた産科にて、産後のケアを担当しておりました。その時によく言われた症状が、後陣痛、帝王切開後の痛み、乳汁分泌促進、肩こり、などです。

後陣痛は、出産後子宮が元の状態に戻ろうと収縮するために感じる痛みです。生理現象であり正常な反応ではあるのですが、痛みを和らげて少しでも苦痛を取り除くお手伝いをさせていただきます。お乳がなかなか出ない方も、胸部のリンパを刺激することで鍼直後から乳汁がしっかり出てくることがあります。

出産直後の痛みから、育児による肩こり、腰痛、腱鞘炎などで鍼灸を利用いただけたらと思います。妊娠中や母乳をあげている時期は薬を飲むのも注意しなけらばなりません。以前妊娠中に難聴になられて、治療に来られた方もおられます。
お母さんが鍼灸を受けることにより赤ちゃんに悪影響はありませんので安心して治療を受けていただけます。

治療代

5000円 (初診料別途1500円)

症例報告

月経時の動悸、頭痛

30代 女性

二人目ご出産後からたまに動悸を感じるようになった。病院でMRIや心電図などの検査を受けたが異常はなく、特に治療はなかった。来院1か月半ほど前、仕事中に動悸を感じ数秒だけ意識がとんだ。その翌月今度は家で動悸がし、また数秒間意識がとんだ。いずれも生理終わりごろだった。今までは、生理中に動悸があっても次の周期に続けておこることがなく、症状もすぐおさまっていたが今回はなかなか動悸が落ち着かず、不安になり病院で検査をしたが異常はみられなかった。連絡を頂いた日の前の晩は冷えたためか手足がガチガチで右腕~手までのしびれが出て眠れなかったとのことだった。また生理終わりごろになるといつも頭痛がおこるとのこと。
ホルモンのバランスや自律神経の異常から月経時にさまざまな症状をひきおこすことがあります。治療は、手の痺れの原因となる首のこりをほぐすことと自律神経の調節、ホルモンバランスを整えること(黄体ホルモン、プロスタグランジンなどのバランスが崩れることが月経困難症の原因となります)を目的におこないました。
計4回の治療で動悸は全くなくなりました。冷やしたせいか1日だけ腕が痛くなったが、温めていたら痛みはひいたとのことでした。
治療間隔は基本的には週1回ですが、症状をみながら治療間隔をひろげていきました。

【コメント】自律神経の調節はものすごく時間がかかる場合が多いため、早期に改善頂けたことは本当によかったです。初診時に、原因がわからないことがものすごく不安と言われておられました。こちらで考え得る限りの原因をお話しし、治療方針についてもしっかり説明させていただき、納得頂いたうえで治療を進めていきました。
治療最終日に頭痛について確認したところ忘れていたとのこと。症状が悪化してすぐ来院頂けたことで早期に改善頂けたのだと思います。